こんにちは。
アユトモです。
2年ほど前から何かと話題の仮想通貨ですが
仮想通貨ってどんなものかよくわからないという方も
おられると思います。
そんな仮想通貨初心者に向けて
今回は仮想通貨について初心者にもわかりやすく
説明してみたいと思います。
ここでは
1．仮想通貨とは？
2．仮想通貨の仕組みとは？
3．仮想通貨のメリットとデメリット
4．仮想通貨に向く人・向かない人
について説明していきます。
1．仮想通貨とは？
仮想通貨とは、一言で言うと
お金と同じようにモノやサービスと交換できる価値を持った
デジタルデータのことです。
つまり、インターネット上の「デジタルマネー」で
データ上だけで存在するお金を総称して仮想通貨と言います。
「仮想通貨」は英語では「crypto currency」という言葉で呼ばれます。
cryptoは「暗号」、currencyは「通貨」という意味があります。
その為日本でも「暗号通貨」と呼ばれる事があります。
そして、2008年にビットコインが誕生して仮想通貨の歴史が始まり
2018年にはその数が1000種類にも増えています。
そしてさらにその数は増え続けています。
デジタルマネーとはどこが違うの？
仮想通貨はインターネット上の「デジタルマネー」だと説明しましたが
では、デジタルマネーとはどこが違うのでしょうか？
◆デジタルマネーとは？
・基本的には円やドル等の法定通貨を
対価として支払うことで利用ができるもので
必ず発行主体が存在し、発行主体が価値の裏付けをしている
・原則として換金することができず
不特定の者との取引にも利用できない
◆仮想通貨とは？
・必ずしも発行主体や管理者が存在しない
・価値が増減すること
・法定通貨と相互交換できること
・インターネット上で不特定の者に対する取引に利用できること
というように
仮想通貨はデジタルマネーと比較すると
利用範囲が広がっていることがわかりますね。
2．仮想通貨の仕組みとは？
仮想通貨は、これまでの通貨の概念を大きく変えるほどの
技術によって生み出されました。
投資対象としてもてはやされる仮想通貨ですが
本当の価値はそのテクノロジーにあります。
そして、仮想通貨が存在する為に最も必要なものは
「ブロックチェーン」というテクノロジーです。
◆ブロックチェーンとは？
ブロックチェーンは日本語で「分散型取引台帳」とも訳されます。
台帳と訳されるように
ブロックチェーンは仮想通貨のデータが記録されている
ノートのようなものなのです。
例えばこのブロックチェーンというノートに
「１BTCをAさんが所有」と記載されていれば
１BTCが存在しAさんが１BTC保有している事が証明されます。
日本円や米ドルなどのように実体のないデータが成立する為には
この「ブロックチェーン」が仮想通貨の存在証明を行ってくれる
唯一のツールなのです。
ここでさらに仮想通貨の大きな特徴があります。
電子マネーも仮想通貨と同じように実態のないものですが
データとして中央の帳簿に記載する事で存在を証明しています。
ところが仮想通貨の台帳であるブロックチェーンは
中央で管理されず複数の参加者によって管理されます。
これは特別な資格を持っている人たちではなく
設備さえあれば私たちの誰もがなる事ができるのです。
仮想通貨のブロックチェーンはP2Pネットワークで管理されます。
参加者全員が同様のブロックチェーンを保有する事で
ブロックチェーンという台帳に書かれている事に間違いが無いかを確認し合う事などで
仮想通貨の存在を証明します。
つまり、仮想通貨は銀行など中央の帳簿で管理されているのではなく
参加者全員が同様のブロックチェーンを保有して
各々でブロックチェーンに書かれている事に
間違いが無いかを確認し合っているわけです。
仮想通貨を保有するには？
では私たちがビットコインなどの仮想通貨を保有したい場合
ブロックチェーンにどのようにその記録が書き込まれていくのかを
説明します。
データをブロックチェーンに書き込み
P2Pネットワークの参加者に
そのデータを送る
↓
P2Pネットワーク参加者に伝わりそれが全体に伝播していく
↓
仮想通貨を送受信できるようになる
(参考)
データをブロックチェーンに書き込むのは
参加者の中でも特定の設備を備えた人たちです。
ビットコインではブロックチェーンにデータを書き込む事を
「マイニング」と言いますが
仮想通貨によって呼び方や方法は異なります。
ブロックチェーンに書き込むには設備を整える必要があり
この人たちはそのコストに見合う報酬を受け取ります。
私たちが仮想通貨の送受信の際に支払う手数料が
この報酬になっているのです。
このようにして仮想通貨は
価値を保証する発行主体がなくても
ブロックチェーンという技術で全取引を記録し
偽造や改ざんができないようにしているため
価値が生まれるという仕組みなのです。
仮想通貨の種類は？
仮想通貨には多くの種類があるのですが
仮想通貨というとビットコインというくらい
その中で一番主要なものがビットコインです。
ビットコインは、ドルに換算した場合最も発行残高が大きく
取引も活発な仮想通貨です。
仮想通貨の世界では、米ドルのような
もっとも中心となる通貨の役割を果たしていて
一部ですが実際の店舗でも支払いに使えるところがあります。
ビットコイン以外の仮想通貨を総称して
アルトコインと呼びます。
- Ethereum（イーサリアム）
- Ripple（リップル）
- NEM（ネム）
- MONACOIN（モナコイン）
その中でもメジャーなものは上記の４種類で
これらは全てアルトコインの仲間です。
上記以外にも仮想通の数は1500種類近くあるとされどんどん増えています。
仮想通貨ごとに単位が違い、円との交換レートも異なります。
仮想通貨の価値はどのようにして決まる？
仮想通貨は、その全てに価格がきまっているわけではなく
価格の全くついていないものや
開発途中で中断しているものも多く含まれています。
仮想通貨は「仮想通貨取引所」という場所で
購入・売却する事ができます。
仮想通貨取引所は仮想通貨を買いたい人と売りたい人のマッチングサイトになり
日本円で仮想通貨を売買する事ができます。
仮想通貨では基本的に需要と供給によって価格が決定します。
例えば１BTC（ビットコインの単位）を100円で購入したい人がいて
１BTCを100円で売却したい人がその人に売った場合
市場での価格は１BTC＝100円になります。
100円で買った１BTCが110円で売れれば
10円の利益を出す事ができます。
仮想通貨の開発のもともとの目的は
革新的なメリットをもつ通貨を開発することであったはずなのですが
その大きな価格の変動をねらって投資目的で購入する場合もあります。
そんな時はまた違った思惑によって
価格が大きく変動することがあるので
気をつける必要があります。
3．仮想通貨のメリットとデメリット
仮想通貨は最新のテクノロジーが組み込まれているので
他の通貨では代わることのできないメリットがたくさんあります。
その反面、注意しなければならないデメリットもあります。
ここでは、そのメリットとデメリットについて説明します。
仮想通貨のメリット
◆国境を越えて通貨をやり取りできる
一番の利点は世界中の人と時間やコストをかけずに
通貨をやり取りできること。
そのまま世界中に送金でき
海外での支払いにも使えます。
◆送金の手数料が安く時間がかからない
現在、仮想通貨以外の方法で送金するには
複数の銀行を通して
多額の手数料と時間をかけないと送金できませんが
仮想通貨を使えば早くて数分、遅くとも数時間で送金できます。
そのうえ手数料は1円からと
少額で取引できるのも魅力の一つです。
◆セキュリテイーが非常に強くデータの改ざんがされにくい
仮想通貨はP2P(peer to peer)という通信技術が使われ
ブロックチェーンで送信先と受信先で台帳記帳のように記録が残ります。
取引履歴（ブロック）が暗号技術によって
過去から1本の鎖のようにつなげるかたちで記録され
このブロックが複数連結されています。
ある取引について改ざんを行うためには
それより新しい取引について
すべて改ざんしていく必要がある仕組みになっているため
データの破壊・改ざんが極めて難しいのです。
また、ブロックチェーン化された取引記録は通常の集中管理型システムと違って
複数のシステムがそれぞれ情報を保有し
「分散型台帳」という仕組みで管理されているため
一部のシステムが停止・故障しても
システム全体の運行・稼働に与える影響を少なくすることができるのです。
デメリット
◆仮想通貨はまだ未完成
仮想通貨の中でもビットコインは開発されてから9年が経ち
その確実性が認められだして価格も徐々に上昇してきていますが
そのビットコインでさえもまだまだ世界中で利用されるには課題があり
いつ暴落してしまうかわかりません。
なのでビットコイン以外の通貨はさらに未完成です。
それでもそれらの仮想通貨に手を出す時は
損を出してもいいというくらいの覚悟を持ちましょう。
◆仮想通貨はハイリスクハイリターン
今の仮想通貨は価格変動が大きいため
投資の対象となっていることが多く
仮想通貨の本来の目的より
どちらかといえば投資のためのものと考えている人が
多いようです。
ただし、仮想通貨は他の投資対象よりも価格変動率が大きいので
ハイリスクハイリターンの市場になっています。
初心者の方が参入する場合は
それなりの知識を身につけてからでないと
大切な資産を失う事になりかねないので
注意が必要です。
4．仮想通貨に向く人・向かない人
それでは、そのような仮想通貨を投資対象として考えた場合
仮想通貨の投資に向くか向かないかの判断基準を挙げてみます。
◆疑問点や問題点を自分で調べて解決できるか
仮想通貨の価格変動がなぜ起こったかなど
疑問や問題点を自分でデータや資料を調べて
自分なりにまとめるようにしましょう。
それを積み重ねていくことで
「投資初心者」から一歩抜きんでることができます。
◆自分で物事を判断できるか
いろんな人の意見を聞くことは大切ですが
最終的には自分のデータや知識に基づいて
最終決定できるようになりましょう。
そのためには自分で最終決定するだけの知識と
それに基づいた自信が必要になってきます。
◆感情的にならず論理的に物事を解決できるか
投資で失敗する人に多いのが
冷静さを失ってのめりこんでしまうタイプ。
マイナスがかさむとそのマイナスをプラスにしようと
どんどん資金をつぎ込んでしまうなど
感情的になって冷静さを失ってしまう人は
投資には向きません。
◆周りの意見に左右されず信念をもって続けられるか
周囲の人たちはいことも悪いこともいろいろと言うものです。
でも、あなたが自分の資金で投資しているのですから
あなたが一番よくわかっているはず。
人の意見に左右されず、自信をもって投資を続けましょう。
◆通貨の価格変動に一喜一憂せず長期的視点を持てるか
仮想通貨に限った事ではありませんが
特殊な場合を除き、投資とは価格変動しながら推移していくものです。
いちいち気にしていては身がもちません。
少しぐらい下がっても「きっとまた上がるだろう」と
ゆったり構えていることが大切です。
◆余剰金と定期的な収入があるか
投資はあくまでもゆとりのお金でするものです。
間違っても生活費を削ってつぎ込んではいけません。
万が一投資した資金がなくなってしまっても
生活には支障がないように
当分は使う予定がないお金だけを投資に当てましょう。
◆多少の損は覚悟できるか
自分のお金は少しでも減らしたくないと思っていては
投資をすることはできません。
投資とはプラスになったりマイナスになったり
価格変動するものです。
あくまでトータルで考えることが大事です。
◆リサーチなどに充てる時間があるか
なんの知識もなしに仮想通貨を買って稼げるほど
投資は甘くありません。
どれだけリサーチしてどれだけアウトプットするかで
結果は変わってきます。
5．まとめ
仮想通貨は本来は世界中に短時間で安い手数料で送金できるなど
素晴らしい機能をもっています。
それが投資の対象として注目されるようになって
現在ではもっぱら投資のほうが一般的になっていますね。
仮想通貨はまだ発達途中で完成されていません。
今後さらに使用できる店舗の数が増え
様々なシーンで使えるようになっていくでしょう。
なので仮想通貨を投資対象としてだけ見るのではなく
その本質を理解するために情報収集を積極的に行ってください。
今までに無かった画期的なシステムなので
学ぶだけでも面白く勉強になります。
情報収集をして知識を身につけることが
仮想通貨に投資をするときの
リスクを減らすことにつながります。
これから仮想通貨は
通貨としても避けては通れない存在になるかもしれません。
仮想通貨の基礎を理解しておくと
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